アイフレイルとは?目の健康は心身の健康にも大切

アイフレイルとは、加齢に伴う見え方の機能低下のことをいいます。

日本眼科啓発会議という組織が積極的に啓発をおこなっております。

「アイフレイル」と検索すると、さまざまな眼科関係、健康関係のサイトがでてきますので、参考にしていただければと思います。

目次

フレイルとは

もともとフレイルという用語ができ、アイフレイルという用語ができました。

フレイルとは、加齢による身体と心の機能の低下のことをいいます。介護が必要なほどの状態ではないけれど、健全ではなく、弱々しくなってきた状態をいいます。

日本老年医学会が2014年に提唱した概念で、frail(フレイル):もろい、身体が弱い という英語が元です。

歳をとれば皆、基本的に身体の機能は低下していきます。

これは当たり前なのですが、そのままどんどんもろい身体にならないように、健康でいられる時間を長くできるように、普段の生活から見直して健康的な生活を心がけましょう、そして健康な状態で長生きしましょう(=健康寿命をのばしましょう)、というのが目的です。

そして調子が悪いなと思ったら、放置せず、一度早めに医療機関を受診してみることも大切です。

アイフレイルとは

アイフレイルは、フレイルと同様に、加齢によっての機能が低下してきた状態をいいます。

歳をとると、目の機能も基本的に低下していきます。

これもあたり前です。

見え方が悪くなるのは、加齢による影響もありますし、そこに目の病気が存在している可能性もあります。

目も同様に、何か気になることがあったら一度眼科を受診してみることが大切です。

また、見え方が悪い状態だと、日常生活にも支障がでてきます。運転免許が通らなかったり、物にぶつかりやすくなったり、つまずいて転んでしまったり、、、認知症が進行しやすいという報告もあります。

目の状態は、目だけでなく、身体の健康にも関係してくるということです。

アイフレイルチェックリスト

  1. 目が疲れやすくなった
  2. 夕方になると見えにくくなることがある
  3. 新聞や本を長時間見ることが少なくなった
  4. 食事の時にテーブルを汚すことがある
  5. 眼鏡をかけてもよく見えないと感じることが多くなった
  6. まぶしく感じやすい
  7. まばたきしないとはっきり見えないことがある
  8. まっすぐの線が波打って見えることがある
  9. 段差や階段が危ないと感じたことがある
  10. 信号や道路標識を見落としたことがある

アイフレイル啓発公式サイトより

これらに当てはまる症状がある人は注意、という感じです。

これらの症状はいろんな病気によって起こり得ます。(調節力の低下、白内障、緑内障、ドライアイ、網膜疾患、その他)

いろいろとありますけど、アムスラーチャートでチェックするのが自分でやるのには簡単でおすすめです。↓

加齢に伴い必ず生じる目の変化

加齢に伴いさまざまな身体の変化が生じますが、目にもさまざまな変化が生じます。

全てをあげるとたくさんあるのですが、ここでは一般の人でも実感するものをあげます。

  • 調節力の低下
  • 白内障

調節力の低下

老眼です。

目の中の水晶体というレンズの機能の低下により、ピントを合わせにくくなります。

裸眼で遠くがよく見える人が、近くを見ようとすると、近くにピントを合わせることができず、近くがぼやける状態です。若いころはそんなことはなかったはずですよね?歳をとると必ずなります。

老眼は自覚する人は大勢います。上記のリンクに詳細は書いていますが、特に昔からメガネも使わず裸眼で遠くも見えているような目をしている人(遠視・正視)は、老眼を自覚しやすいです。

老眼はありふれているので、実感しても「老眼か~」と少々悲しむ程度で見え方に関しては我慢する人が多いですが、急性緑内障発作という怖い病気が潜んでいる可能性があるので40代を過ぎたら一度眼科受診をおすすめします。(特に老眼くらいしか見え方で困ったことがないような人)

白内障

水晶体が濁ってくる病気ですが、加齢性変化でもあります。つまり、歳をとると、みんななります。

老眼も白内障も、目のなかのレンズの加齢に伴う変化です。

40代を過ぎると調節力の低下(老眼)を実感しやすくなり、60-70代くらいになると多くの人は多少なりとも白内障がでてきます。

まとめ

  • フレイルとは加齢による心身の機能の低下
  • アイフレイルとは目の機能の低下
  • 水晶体の機能低下(調節力の低下=老眼、白内障)は全員もれなく起こる

フレイルと言うと加齢に伴う機能低下となりますが、若くても身体の症状が気になる人は医療機関を受診しましょう。

目に関して言うと、生活に困っていなくても、40代になったら異常がないか一度眼科受診をすることをおすすめします。

理由は本文中にも書いていますが、普段メガネも掛けず見え方に困っていなかった人ほど、老眼くらいは感じているかもしれませんが、その中に、急性緑内障発作というおそろしい病気になりやすい人がいるからです。

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