メガネと同様に、コンタクトレンズも見やすくするために使う医療機器です。
コンタクトレンズは人工呼吸器や心臓ペースメーカーなどと同レベルに適切な管理が必要な、「高度管理医療機器」として分類されます。
それだけ取り扱い方に注意が必要なコンタクトレンズですが
コンタクトレンズは何歳以下は使用してはいけない、何歳以上から使える、といった明確な基準はありません。
ではコンタクトレンズを使ってよい条件、基準は何かというと、2つあります。
- メガネを既に持っていること
- 正しくコンタクトレンズを取り扱えること
結果的に使用できる年齢の目安としては、
- 小学生高学年~中学生以上
あたりになってきます。
詳しく書いていきます。
メガネを持ってからコンタクトを使う
まず第一にですが、コンタクトレンズはメガネを持っていない状況で使用してはいけません。
なぜなら、コンタクトしか持っていない状況は、何かあったときに非常に困るからです。
コンタクトは裸眼では見えにくい人が矯正して見やすくするための医療機器なので、コンタクトしかない状況だと
- コンタクトを外したら見えない
- コンタクトを落としたら見えない
- コンタクトを忘れたら見えない
という状況になります。
コンタクトを外したら
コンタクトを外す場面はほとんどは自宅だと思います。たまに泊まりの出先で外すこともあるかもしれません。
コンタクトを外したら見にくいです。自宅ならなんとなくぼんやりしてても生活できますが、メガネがあったほうがはっきり見えます。メガネのありなしで快適度は格段に変わります。
コンタクトを落としたら
コンタクトは外れることがあります。スポーツ中や、目が極端に乾燥したときなど、思いもしないときに外れることが稀にあります。(よく外れる、という人はフィッティングや目の検査をしたほうがよいです)
そんなときにメガネがなかったら、見えませんね。また、目があまりに辛くて自分でコンタクトを外すこともあるかもしれません。その際も、メガネがないと見えないです。
コンタクトを忘れたら
急いでいる朝、コンタクトを付け忘れるかもしれません。付ける時間がないかもしれません。しかしコンタクトを付けなかったら見えません。メガネがあれば見えます。
旅行先に持っていくはずのコンタクトを忘れたり、数が足りなかったりするかもしれません。メガネが1つあれば、それだけで行動はできます。
コンタクトを使用する人は、出かける際は自分の目にあったメガネを持参しておく方がよいです。
コンタクトレンズは常に付けっぱなしにできるものではありません。長時間つけ続けていると目に悪影響も及ぼしかねません。
基本的に眼科にかかってコンタクトを作る場合は、メガネの有無は確認されると思います。(まともな眼科であれば)
ネット注文などでずっとコンタクトレンズを買っている人などが要注意です。(メガネをもっていればokですが、たまに眼科診察を受けることも検討しましょう)
コンタクトを作る人は、必ず事前に自分の目にあったメガネを持っておくようにしましょう。
正しくコンタクトレンズを扱えること
コンタクトレンズには主にソフトコンタクトレンズ、ハードコンタクトレンズの2種類があり
ソフトコンタクトレンズは使用できる期間で1日、2週間、1か月程度使えるものまであります。
1日タイプは1日で使い捨てなので問題ありませんが
2週間以上のタイプでは、その日使ったレンズを次の日以降も使うことになります。
コンタクトレンズは目に直接付けるレンズですから、使い終わった日の洗浄などが不十分だったりすると、次回は汚れたレンズを付けることになります。
このように不衛生な状態でのレンズをつけ続けると、目に重篤な合併症を引き起こすことがあり、最悪の場合は運転免許も通らないような視力になることもあります。
そして、コンタクトレンズが原因だと思われる目の病気(結膜炎、角膜炎など)は、一般の眼科ではそれなりに診ます。
目安としては小学校高学年~中学生程度から
適切に扱えるという点において、ある程度心身的に成長していないと使用は難しいです。
したがって目安としては小学校高学年程度からとお伝えしますが、子どもの成長は一人ひとり違うので、あくまで目安であり、少し若い学年だと使ってはいけない、というわけではありません。
逆に大人でもコンタクトレンズの使用が雑で、目に傷ができている人、充血が強い人などには、状態が改善するまでコンタクトレンズの使用はお休みしてもらいます。
まとめ
コンタクトレンズを使ってよい条件、目安は
- 自分のメガネを持っていること
- コンタクトレンズの自己管理ができること
- 使用は概ね小学生高学年以降から
ということになります。
子どもの頃は習い事でスポーツをすることも多いと思います。
スポーツをする際にメガネは不便だし危険なこともあります。
コンタクトレンズはその点安全はありますが、適切に使用できる子じゃないと、返って目の病気を起こしたり危険性が高くなります。
場合によってはコンタクトにはせず、スポーツ用メガネを作ることもありかと思います。
まずはメガネが必要かどうかは、下記記事を参考にしてください。
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