メガネをしている眼科医ってすごく多くないですか?
正解です、すごく多いんです。
医者でメガネをしている人も結構多いと思いますが、それよりも遥かにメガネ使用者が多い印象です。(印象です)
なぜ、眼科医にメガネが多いのかの謎にお答えします。
「眼科医なのに目が悪いの?」と言われることがたまにありますが、こちらの疑問にもお答えします。
なぜ、医者はメガネが多くて、眼科医になるとさらにメガネが増えるのか。
眼科医はメガネ使用率が高い?
- 眼科医はメガネ使用率が高いのか?
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高いです
はい、高いです。これは間違いありません。
とある医者向けアンケート結果では、医者の80%以上がメガネを使用されているとのことでした。(もちろんアンケートに答えた医者のみなので偏りはあると思います)
ですが、眼科医のほうがもっと高いと思います。
これは感覚的なものですが(感覚です)、男性は9割近くメガネな印象です。女性はメガネは持っているけど、コンタクトレンズと併用しているタイプが多い印象です。
では眼科医は目が悪い人が多い?
「眼科医なのに目が悪いの?」というお言葉を頂いたことがあります。
眼科医はメガネ使用率が高いと言いました。そうなると、やはり目が悪い人が多いのでしょうか?となるのです。
- 眼科医は目が悪い人が多い?
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目が悪い人が多いというわけではない
眼科医だからと言って目が悪い人が多いというわけではありません。
ここで言いたいのは、<他の医者と比べて>多いわけではないという意味です。同年代の人たちすべてと比べたら多いかもしません。
なぜ他の医者と比べて多いわけではないと断言できるかというと、目が悪くなる(近視が進行する)のは、小中高校生ぐらいまでが多く、大人になってからも進行する人はそんなに多くないです。
で、眼科医と他の医者が何歳のときに道が別れるかというと、初期研修医を終えた後になり、一番若い現役ストレート組でも、26歳になります。それまでは眼科医もそれ以外の科の医師も、基本的に勉強をしっかりやってきたという、似た環境で過ごしてきたわけです。
同じような環境で過ごしてきて、26歳以降に眼科医になった途端、他の医者たちと比べて目が悪くなってくるなんてことは、、、考えにくいですよね。
じゃあなぜ眼科医のメガネ率は高いのか?って話に戻ります。
目が悪い人はメガネかコンタクトを付けるけど・・・
目が悪い人、一般的な意味では近視(近くが見やすく遠くが見にくい)の人が多いのですが、そのような人は、メガネかコンタクトレンズで矯正します。
メガネで矯正している状態と、コンタクトで矯正している状態で何が異なるかと言うと
- メガネを付けている→目が悪いことが即わかる
- コンタクトを付けている→目が悪いことは見てもわからない
ということです。
メガネをかけていたら、その人が目悪いんだってすぐわかりますよね?(伊達メガネの場合は除く)
コンタクトは付けていたって、言われなきゃ気が付かないですよね?(カラーコンタクト除く)
そういうことです。つまり、眼科医はメガネをかけている人が多いから、目が悪いことがすぐにバレているだけです。目が悪い人の割合が高いわけではないのです。
一般の人は、コンタクトレンズを付けている人も結構いますよね?そういう人は、コンタクトレンズを付けていることは外から見てもわかりません。つまりこの人、目が悪いんだろうな、とはわざわざ思われないということです。
眼科医(男)はコンタクトよりメガネを使っている人が多く、メガネをかけている人の率が高いだけで、メガネをかけていることで目が悪いことがバレる確率が高いだけ、ということです。
もし眼科医がみんなコンタクトをしていたら、「目医者なのに目悪いのかな」なんて思いませんよね?だってコンタクトはつけているかなんて見てもわからないのですから。
例を出すと・・・
メガネが必要なレベルの目が悪い人、合計20人を10人ずつのグループA,Bに分けます。
- グループAの人は皆んなメガネで矯正してもらいます
- グループBの人は皆んなコンタクトで矯正してもらいます
さて、AもBも本当は目が悪いのですが、Aは皆んなメガネ、Bは皆んなコンタクト
Bグループの人たちは言われなきゃ見てもコンタクトしているかなんてわかりません→すなわち目が悪いのか何て気にもなりません。一方、Aグループは皆んなメガネをしています。皆んな目が悪いんだろうなって思われても仕方ありません。
ということです。
目が悪い人たちはAもBも10人ずついるのに、Aは皆んなメガネをしているからBよりも目が悪いグループなんだろうと思われるでしょう、ということです。
見た目で分けると、メガネか裸眼か
外見で分けると、メガネをしているか、していないか、だけになります。
- メガネをしている→目が悪いだろう
- メガネをしていない→裸眼の場合もあり、コンタクトをしている可能性もある
コンタクトをしていない場合は「目が良い」になり、コンタクトしている人は「目が悪い」になりますが、見た目では判断できませんね。(コンタクトしていなくて目が悪い人もいますね・・・)
眼科医はなぜコンタクトよりメガネを使うのか?
これは人により理由はいろいろあると思います。個人的な意見をあげておきます。
- コンタクトトラブルによる目の病気をたくさん診てきている
- コンタクトによる目への負担を避けるため
- 単にコンタクトを付けるのが手間だから
- 眼鏡のほうがラクだから
- メガネに対してマイナスイメージがないから
- メガネおしゃれを楽しんでいるから
などいろいろあると思います。
メガネをしたくないという一般の人(特に女性)の多くに、メガネ姿にコンプレックスを持っている人がいると思います。メガネはカラーコンタクトよりもインパクトのあるおしゃれができるアイテムだと思いますし、素敵だと思うんですけどね・・・!
コンタクトレンズによる眼表面への影響
コンタクトレンズは目の表面、角膜につけて使用します。目の表面に人工的な異物を当てていることになります。
目への負担は多少なりともでてきます。
- 軽症であればドライアイや角膜表面の傷による、ゴロゴロや乾燥感、異物感など
- 重症になると菌やカビなどによる角膜感染を起こし、視力低下や最悪視力を失う
ということもあります。
実際に、コンタクトレンズによる角膜疾患で眼科を受診する人は、普通にそこら中にいます。コンタクトレンズは適切に扱う必要のある高度管理医療機器なのです。
また、適切に使っていても、角膜の状態には多少の負担はあります。
ということから、目への負担を考えてわざわざコンタクトを使わない眼科医もいると思います。
眼科医の仕事は目に悪い
そんなことを言いつつ、脱線しますが、眼科医の仕事自体は目に悪いです。
眼科に受診したことがある方はわかると思いますが、診察室は基本薄暗い部屋となります。光を当てて目を診察するので、他の光が入ってくると反射などで見えにくくなるため、診察室は暗くなっています。
そのため、外の光が入らないように診察室には窓自体ないことが多いです。(下記を参照)
眼科医なのに、目に悪そうな仕事環境なんて、信じられません!!!
許してください、仕事なので、しかたないのです・・・。
まとめ
- 眼科医・医者関係なく現代人は目が悪い人が多い
- 眼科医のメガネ使用率はかなり高い
- 眼科医は目が悪い人が、他(の医者)と比べて多いわけではない
- 眼科医はコンタクトよりメガネを使う人が多いだけ
- 眼鏡を使用していることで目が悪いことが即バレするだけ
- 眼鏡は目に直接当たらないので、コンタクトよりも安全で目に優しい
- 眼科医の仕事環境はとても目に悪い
ということで、眼科医は目が悪い人が多い?という問いにお答えしてきました。
そもそも現代人は目が悪い人が多いのです。そして、多くの人はコンタクトでカモフラージュしている、ということです。
また今回ずっと使ってきた「目がよい、目が悪い」という言葉は、一般の方と眼科医では認識が違ってきます。
上の記事で解説しているので是非チェックしてみてください。
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