よい医者はどこにいるのか?大学病院・市中病院・開業医

「よい医者にかかりたい」という気持ちは病院にかかる人なら誰しも思うと思います。

以前、医者が思うよい医者について書きました。

今回は「良い医者がどこにいるのか」がテーマです。

長々と書いていきますが、最終的に自分ならどのような病院を受診するかも書いていますので、是非ご覧ください。

目次

よい医者として大事なこと

上記ページで書きましたが、医者が思う「良い医者」すなわち「医者が治療を受けたいと思う医者」は、知識・技術がある医者です。

診察・診断・治療が医者のメインの仕事と考えた場合、診察力・診断力・知識量・治療技術といった実力が全てです。

つまり、「腕の良い医者」のことをここでは「良い医者」と言っています。

コミュニケーション力やその他大事なことはありますが、コミュニケーションは良いけど治療がちゃんとできないでは本末転倒なので、ここでは知識・技術が全てとしておきます。

そのような「腕のいい医者」がどこにいるかに関してです。

よい医者はどこにいるのか

結論としては、実際にその医者の腕が良いかどうかは、同じ領域・科で働いている医者くらいしか分からないです。

例えば私は眼科なので、眼科の有名な医師のことは少しは知っています。違う科の医師のことはほとんど知りません。しかし同じ科の医師でも、実際に近くで働いていないと実際のところはどうなのか、という細かいところまでは分かりません。名前は有名、というだけの人もいますね。実際に一緒に働いている環境にいる医師であれば、誰が一番手術がうまいか・知識深いか、など細かくわかります。

したがって、やはり結論としては

  • 同じ領域で働いている医者が知っている
  • 同じ領域でともに働いている医者がより詳しく知っている

ということになります。

一般の人としては、知り合いの医療関係者(医者含む)に聞くくらいしかできません。

病院規模で考えてみる

医者・医療レベルを考えてみるにあたって、医療機関の規模で分けて考えてみます。医療機関を大きく、大学病院・市中病院・開業医に分けます。

基本的に病院規模は、大学病院>市中病院>開業医となりますが、この分け方は本来規模で分けているわけではないので、市中病院でも大学病院並みや、それ以上の病院はあります。医局員がこぞってやめてしまいほとんど医者がいないスカスカの科の大学病院もあります。開業医は、クリニック(診療所)の場合と病院の場合があります。※入院設備の基準を満たすかどうかで病院か診療所か形態が変わります

重症疾患が多いのも基本的には、大学病院>市中病院>開業医となります。こちらも同様に、専門的な領域を扱っている市中病院や開業医では大学病院を上回るところもあります。大学病院でも一つの病院で全ての領域を網羅できていないことはあります。得意不得意があるわけです。

ということで、病院によって多少変わってくるという結論になってしまうので、ここではより一般的な認識である、

  • 規模が多く人手も多く専門的・重症疾患が多い大学病院
  • 大学病院よりは規模が小さく人も少なくより一般的な病気が多い市中病院
  • 入院設備はなく更に一般的な疾患が多く、その土地に根差した開業医

というイメージで分けます。

それぞれどういった医師が多いか、医療レベルがどうかなどをイメージと推測で記載します。

大学病院

  • たくさんの医師がいる
  • ベテランもいるが若手もいる
  • 若手の知識・技術は若手レベル
  • ベテランはある領域に特化していることが多い
  • その特化した領域をそれぞれの医師が持っている
  • 検査や治療のための機械・設備が整っている
  • 特殊な治療、治験などを受けることができる

大学病院は、若手からベテランまで人が多くいる環境です。(医局運営が危ぶまれるところはこの限りではありませんが)

あたりまえですが、ベテランと比べたら若手はまだまだ未熟です。若手も多い環境が大学病院なので、知識・技術レベル的に低い若手医師に当たる可能性も高いです。しかし何かの際にはベテランがいるので、必要な場合にはベテランが出てくると思います。

設備も整っており医療水準は高いですが、若手医師の教育も行っていることもあり、担当医の医療水準が高いかどうかは不明です。言ってしまえば、まだまだ未熟な若手医師が自分の執刀医となる可能性も多いにあります。

病院としては、患者の病状に何かあったときに対応できる医療水準としては砦みたいな感じです。大学病院レベルで厳しいことを一般病院で行うことはかなり厳しい、というイメージです。(もちろん特化している一般病院の場合はその限りではありません)

ただし大学病院にも得意・不得意な領域があるので、その大学病院だけで対応できない病気もあります。その場合は他の大学病院や専門病院へ紹介することもあります。

  • 医者レベルは低~高
  • 医療水準レベルは中~高

市中病院

市中病院は医療水準・規模においてもさまざまであり、勤務している医師も直接契約している場合、大学からの派遣、派遣会社から紹介など様々です。したがって一概には言いにくいですが、概要を書いておきます。

  • 医者の数は大学病院より劣る
  • 医療設備も大学病院より劣る
  • 医者は若手~ベテランまでいる
  • 特化した医者よりは広く浅く対応できる医者のほうが多い
  • 専門病院では特化した医師が多く、専門外ことは対応できないことが多い

 

大学病院から医師を派遣されるケース

派遣される人数は多くて数人程度が一般的だと思います。その数人で回さないといけないため、最低一人は一人でだいたいのことは対応できるレベルの医師がいることが多いです。

一方、医師の経験的な意味合いで、大学病院から市中病院へ派遣しないといけないケースもあります。その場合はかなり早い段階で市中病院へ勤務することとなり、大学病院の若手とほぼ同レベルの医師も充分にいます。

施設の医療水準としては、入院治療はできますが医療機器の設備が整っているかというと、病院によります。多くは大学病院よりは劣ると思われます。

難しい疾患の場合は、精密検査のために大学病院へ送ることもあります。また、医師の人数もやはり大学病院よりは劣ることが多いので、医療水準としては少し下がります。

  • 医者レベルは低~高
  • 医療水準レベルは中

専門病院の場合

専門的な病院では、知識・技術レベルが一定より高い医師のみを採用しているケースなどがあります。その場合はレベルが高い医師しかいないので、医師のレベルは高めです。ただし専門知識を学びに来ている医者もいたりするので、全員が全員とは限りません。

治療もその専門に限っては特化しているので高いですが、たとえば手術のときに何か予期せぬ合併症が起こった場合や、検査で領域外の病気が見つかった場合などには対応できないこともあり、大学病院などへ送ることも考えられます。

  • 医者レベルは中~高
  • 医療水準レベルは中~高

クリニック・開業医

  • それなりに経験値のあるベテランが多い(そうでなければ開業しようと普通は思わない)
  • 年齢も40~60代以上の医者が多い
  • 実際の知識・技術力は人それぞれで何とも言えない
  • 設備は全く整っていないところもあれば、市中病院より整っているところもある
  • その医師が対応できないレベルの場合、違う医療機関へ紹介となる

開業する多くの医者は、ある程度大病院などで知識・技術を培ってから開業することが多いので、それなりの治療は可能です。

設備的には大学病院よりは劣ることが多いですが、さびれた市中病院よりは整っていることもあり様々です。ただし、何かあったときは対応できないことが多く、大病院へと紹介となります。

非常勤で専門的な分野の医師に来てもらっているところもありますが、そうでない場合は院長の知識・技術レベルがそこの医療機関の医療レベルになります。

そのクリニックの医療レベルがどうかと言うと、過去一緒に働いていた人や、同じ科の医師ぐらいしか分からないでしょう。

  • 医者のレベルは中~高
  • 医療水準レベルは低~中

雑誌に載っている名医

本当に名医の可能性もありますが、雑誌に広告費を払ったら誰でも載れるような雑誌もあります。

従って、雑誌に載っている名医が良い医者とは限りません。

  • 医者のレベルは不明
  • 医療水準レベルは不明

手術件数で見る名医

手術実績の雑誌は売っています。

件数が多いところはそれだけ手術が多く、日々手術をしているので技術力は高いことが考えられます。ただし簡単な手術をたくさんやっているだけで難しい手術はやっていない可能性もあります。

たとえば、白内障手術を年間数千件やっている医療機関があるとします。たくさん手術をしているという事実と実績はすごいですが、白内障手術を簡単な症例だけ集め、”技術的に”数千件やることは手術に慣れた人ならできると思います。(一日中白内障手術をやろうと思すれば数十件はできます) むしろそれよりも、患者の呼び込みや手術を回すための環境整備のほうが大変というか重要かと思います。

逆に難しい症例ばかりを集めていたら、1件あたりの時間がかかるため、件数は多くはできません。難しい症例をやっているところもありますが、難しい症例は大病院へ送っているというパターンもあります。

よって手術件数は、あくまで参考ではありますが、参考にはなる要素の一つです。

  • 医者のレベルは中~高
  • 医療水準レベルは不明(行っている手術領域では高)

医者はどこで医療を受けたいか

医者自身はどこで治療を受けたいかという話ですが、これは人に依ります。

病院職員の特権ですが、その勤務先で医師に診てもらうことができるので、ちょっとしたことの場合は勤務先で診てもらうことが一番手っ取り早く、気楽です。

ですがこれだと一般的な方には参考にならないので、自分で医療機関を探す上でどうするかについて述べると、

個人的には「よい医者」=「知識・技術レベルの高い医者」に早く辿りついて、早く治療を終えたいので

ホームページを調べ、手術実績などを調べ参考にし、医師名を調べ過去の勤務先や学会・論文実績などを調べ、レベルの高い専門病院かクリニックにいきます。(全部インターネット上にある範囲で)

そこで対応できないような病気の場合は大学病院含む大病院へと紹介となりますが、そうなったらなったで仕方ないかなと思います。どこでもできる治療なのにあえて大学病院へ行くメリットは少ないです。

ただし大学病院に行くと若手が増えてきますので、知識・技術的によい医者に巡り合う確率という点で、自ら進んで行きたいかというと、あまり行きたいとは思いません。

まとめ

  • よい医者=腕のよい医者
  • 結論よい医者がどこにいるのか知っているのは同領域で一緒に働いている医者くらい

医者のレベル、医療水準レベルを踏まえてかかりたい医療機関に関して書きましたが

あくまで一般的にそういう傾向があるということと、そのイメージで個人的推測を書いた内容になります。

大学病院でも市中病院でもクリニックでも、個々の医療機関ごとにレベル・質は変わってきますので、その点はご了承ください。

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