医者の説明と患者の理解度 言ったと伝わったは違う

医者の年齢は30-50代くらいが多いです。

一方、患者側は基本的には高齢者(60-80代くらい)が多いです。

理解力、記憶力、認知度などは勿論若いほうがありますし、歳をとるごとに衰えていくのは仕方ありません。

高齢者へ説明をした後に、「よくわからないからお任せします」なんて言われることはよくありますが、

よくわからない=理解できていない

ということは理解しておきましょう。

目次

素人に専門的な話をしても一回で理解することは難しい

とてもあたり前なことですね。

どの業界でもそうだと思います。

医者はこのあたり前のことにプラスして、高齢者への説明が多いという点で、理解されにくいことがやや多いかと思います。

一生懸命に病気の説明、治療の説明をしても、あんまり理解されなかったというパターンはよくあるのではないでしょうか。

大きな問題にならないような状況では、繰り返し説明して多大な労力をかけることは、時間効率的にも自分の精神衛生的にもよくないかもしれません。

しかし、「よくわからないのでお任せします」と言われたら、理解されなかった、説明が下手だった、ということだと思います。

自分の説明下手だけでなく、勿論相手側の理解力の問題もあります。ただし、素人に専門外のことを話してすぐに理解できるほど頭の回転が早い人は、そんなにはいません。

あなたは自分の専門外の知らないことを言われて、一回で全て理解できるでしょうか?できるならあなたは優秀です、しかし皆があなたみたいに優秀ではありません。

説明したけど伝わってなかったら、それは説明していないことと同じ、と考えています。

「説明したのに理解していない!」と相手のせいにするのは、確かにそうなのかもしれないけれど、違うなと思います。

理解できたら記憶に残りさらに理解が深まる

勉強でも何でもそうですが、理解できたことは記憶にも残り、更に理解が深まっていきます。

重要事項の説明の際はできる限り、いや、何が何でも理解してもらうように努めましょう。

勿論、一定時間たてば忘れていきますが、繰り返すことで記憶が定着するので、お話する度に

「何か質問ありますか?」

と医者から確認し、聞きやすい雰囲気を作ることはとても大事なことだと思います。

理解してもらうための対処方法

  1. 理解しやすい例えを入れる
  2. 理解力のある人を付き添いに来てもらう
  3. 職員同席で記録に残す

できるだけ分かりやすい例えを入れて説明する

たとえば白内障では

水晶体を説明するのに「目のなかのレンズ」という言葉を使いますが、「目のなかのレンズが汚れると見にくいこと」を説明するときには、よく「メガネのレンズが汚れたら見にくいですよね」という説明をします。「その見にくいレンズが目のなかにあっても見にくいわけです」というような感じで説明します。(分かりやすいかどうかは不明)

白内障手術では

「水晶体嚢(水晶体の皮)を剥いて、中身を吸引して、人工レンズを袋の中に入れます」と言いますが、水晶体嚢ってなに?って感じだと思うので、よく果物の皮と中身で説明します。(分かりやすいかどうかは不明)

一般生活の中でイメージがしやすい例えを使って説明することが重要かと思います。

医療に限らず他の領域でもそうですよね?

理解力が乏しい相手の場合、理解力のある人に付き添ってもらう

それでも「よくわからないですが」と言われたら、相手はよくわかっていません。

そのまま大きな決断・治療を勧めることは、何かあったときには危険がはらんでいます。

そのときに決断はしないようにして、後日改めて、こちらの意図・説明を理解できそうな人、高齢の患者さん相手ではご子息を連れてきてもらうなどの対応も考慮したほうがよいと思います。

もちろん、その付き添いの人が理解できるかは別の問題ですが。

ご子息が遠方で付き添いが不可能な場合、奥さん・旦那さんを連れて高齢夫婦で来てしまうパターンもあります。どちらかが理解良好な場合もありますが、どちらも理解が難しい場合もあるので注意ですね。

独り身の場合、説明する側に職員を同席してもらう

家族がおらず独り身の高齢者もしばしばいます。

そのような方でこちらの説明を理解することが難しい人の場合、できる限り一人で対処せず職員に同席してもらうような形をとりましょう。

また、説明の後で改めて質問がないかを、診察室を出た後で、医者以外が聞くことも大事かと思います。

白衣高血圧というものがあるくらいで、病院・診察室・医者を相手に緊張してしまう人はいますので。スタッフの協力も必要です。(協力してもらえるように、良好な関係を)

いくら説明しても、言われてら負け

いろいろ頑張って説明しても

  • よくわからないけどお任せします。
  • そんなこと聞いていない!

と言われることはあります。

この二つのセリフは言われたら負けです。勝負しているわけではないですが、結局本人の記憶に残っていなかったという点では、説明不足だったということです。

勿論こちらも言って説明しているんですよ?だとしても理解されていなかったとしたら、自分の説明で理解されていなかったことを認めなくてはいけません。

言った、言わなかった

というやりとりを後に言い合うことになっても、よいことは何もありませんし、対応に疲れたり精神的負担を負うだけです。

なので、できる限り説明を理解してもらうことを前提に、必要な場合はしっかりと記録に残すようにしましょう。

勘違いさせるケースとして、説明する量が多いとその中の一部分の言葉だけよく覚えているようなこともあります。説明はできるだけ簡潔に、大事なことを重点的に説明することが大事だと思います。

まとめ

  • 説明しても伝わっていなければ、説明していないことと同じ
  • 伝わっていない状態で大きな決断はしないほうがよい
  • 伝わるような方法を考える、伝わる人を連れてくる
  • それでも怪しい場合はスタッフ同席・記録に残す

今回の内容は個人的な意識の問題であり、自分はこういう認識だということです。

説明した・していない・聞いていない問題は結構日常茶飯事です。

「言った」「聞いていない」のやりとりを目撃すると、「まぁまぁ・・・」と思いますけど

「理解されていなかった時点で自分の説明が不十分だった」という認識のほうが真摯だとは思います。

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