老人環(arcus senilis)について。
若年にできる若年環というものもあるらしい。
目次
概要・病態
両眼性で角膜周辺部に帯状または輪状に全周性、もしくは上半分、下半分に生じる加齢性の角膜混濁。角膜実質浅層にリポイド(類脂質)が沈着することで生じる。
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原因
リポイドが角膜周辺部、実質浅層に沈着することで生じる、加齢性変化。
症状
なし
所見が強い人は整容的に「目が白くて気になる」と言うことはある。
所見・診断
角膜周辺部を輪状に全周もしくは上方、下方など輪部に沿う形で白色に混濁する。環状混濁と輪部の間には透明帯が存在する。40歳以下の若年で認める場合は、脂質系の採血検査を確認する。
治療・予後
治療はない。(治療が不要)
片眼性の場合は、頸動脈狭窄・閉塞性疾患の精査を行う。青色強膜や、巨大角膜と合併することがある。
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