三叉神経まとめ<主に目・眼科領域について>

三叉神経のまとめです。

主に眼科に関係する眼神経(V1)メインに書いています。

上顎神経(V2)の大部分と下顎神経(V3)は目に関与しないので、簡潔に書いています。

目次

三叉神経

三叉神経:第5脳神経(V)

  • 顔面や口腔の触覚、温感覚、冷感覚、痛覚の知覚神経と、咀嚼筋の運動神経
  • 脳神経ではもっとも太い
  • 混合神経であるが運動線維は第3枝の下顎神経のみ

大きく3つの枝を出す

  1. 第1枝(V1):眼神経
  2. 第2枝(V2):上顎神経
  3. 第3枝(V3):下顎神経

眼神経(V1)

下眼瞼結膜の一部が下顎神経(V2)の枝から出るが、その他眼球の知覚は全て眼神経(V1)から成る

  1. テント枝
  2. 涙腺神経
  3. 前頭神経
  4. 鼻毛様(体)神経

テント枝

上眼眼窩裂を通る前に頭蓋内で分枝して後方に走り小脳テントや大脳鎌に分布する

他の硬膜枝などとともに、頭痛の発生に関与するといわれる

涙腺神経

眼窩の上外側縁に沿って涙腺動静脈と共に前方へ走り、上眼瞼の外側、涙腺、外側の眼瞼結膜に分布する

前頭神経

眼瞼挙筋の上を前方へ走り、眼窩上神経と滑車上神経に分かれる

眼窩上神経:

  • 前頭部の皮膚へ

滑車上神経:

  • 滑車の上方を走り上眼瞼内側部、鼻根部の皮膚に分布する

鼻毛様体神経

目に関する知覚のほとんどを司っており、眼科においては重要な神経

以下の枝を出す。

  1. 毛様体神経節との交通枝(知覚枝)
  2. 長毛様体神経
  3. 後篩骨神経
  4. 前篩骨神経
  5. 滑車下神経

長毛様体神経:

  • 通常2本ある
  • 眼球の視神経付近で強膜を貫通し眼球内へ入り、強膜と脈絡膜の間を前進し、眼球(角膜・結膜・虹彩など)の知覚を司る

滑車下神経:

  • 滑車の下方を前進し、上眼瞼や内眼角の皮膚の知覚を司る
  • 涙道手術を行う際に滑車下神経ブロックを行う

前篩骨神経:

  • 鼻粘膜の前上部、鼻背、鼻尖の知覚を司る
  • 鼻翼の知覚は上顎神経(V2)の枝

後篩骨神経:

  • 篩骨洞、蝶形骨洞の知覚を司る

上顎神経(V2)

  • 目の下、頬、上唇、上顎の口腔内の知覚を司る
  • 蝶形骨大翼の正円孔より出て、眼窩下管に入って眼窩下神経となって下眼窩裂を抜ける

以下の枝をだす。

  1. 硬膜枝
  2. 頬骨神経
  3. 翼口蓋神経
  4. 眼窩下神経
  5. 後上歯槽枝
  6. 翼口蓋神経節

眼窩下神経:

  • 下眼瞼(下眼瞼結膜)、上唇、上顎の口腔、眼窩下孔の一部の知覚を司る

下顎神経(V3)

  • 卵円孔を経由して頭蓋内から外へ出る
  • 下顎、下唇、頬、オトガイ、頬粘膜、舌の前2/3の知覚と咀嚼筋(運動神経)を司る

眼科における三叉神経まとめ

角膜

眼神経(V1)→鼻毛様体神経→長毛様体神経→角膜上皮下神経叢

強膜

眼神経(V1)→鼻毛様体神経→長毛様体神経

結膜

眼球結膜

  • 眼神経(V1)→鼻毛様体神経→長毛様体神経

眼瞼結膜

  • 眼神経(V1)→涙腺神経、前頭神経
  • 上顎神経(V2)→眼窩下神経

虹彩

眼神経(V1)→鼻毛様体神経→長毛様体神経

まとめ

  • 眼球のほとんどは眼神経(V1)→鼻毛様体神経→長毛様体神経の支配
  • 結膜はV1の鼻毛様体神経、前頭神経、涙腺神経と、V2の眼窩下神経の支配
  • 眼瞼は上眼瞼か下眼瞼かでいろいろ
  • 涙道手術の滑車下神経ブロックは鼻毛様体神経の枝の麻酔

・眼科学
・眼の発生と解剖・機能(眼科診療クオリファイ)
眼神経 V1 (ophtalmic nerve)|徹底的解剖学
など

コメント

コメントする

2 × 5 =

トップへ
目次
閉じる