たまに医療系セクハラニュースを見かけるので、自分の状況を顧みてみた。
眼科医の診察はセクハラ感を与えることはあまりないが、診察の光が非常にまぶしいのでかなりの苦痛は与えてしまう。今回は一般に起こる医療関係者のセクハラ、眼科医に起こるセクハラを書いてみた。
医療関係者のセクハラ
医療関連のセクハラは、普通にある。
医療従事者がセクハラを受けるパターン
ニュースなどの表には出ないが、こちらのほうが圧倒的に多いのでは?
看護師は特に多く、女医、その他の職種の女性も経験されている方は多い。
大抵はおじいちゃん相手だが、もう少し若い人の場合もある。触ってくるパターンもあれば、丸出してくるパターンもある。看護師は清拭(患者の体を拭く)をするので、モノは見慣れているが、ソレを近づけてくるパターンや、女医に対しては股間が悪いから診てくれと丸出すパターンなどがある。
こういうののほとんどは、闇に葬られ大きな問題となって表に出てくることは少ない。
医療従事者がセクハラをするパターン
ニュースサイトなどで見かけるのはこちらのパターンだ。
多くは聴診器を胸に当てたときの当て方などが問題になっている。
これに関しては、実際にやっている医師もいると思う一方、そんなつもりは毛頭なく診察しているだけなのに患者側からセクハラを疑われる事例もあると思う。
実際にやろうと思ってしている医師が罪に問われるのは全くもって構わない。しかしそうでない医師が責められるのは勘弁してほしい。
問題なくすぐ心音・呼吸音を聴診できることは多いが、どうしても聞こえにくくてしっかり聴診しようとすると、胸に聴診器を強く押し当てたり、聴診時間が長くなることはある。
この問題を回避するには、一番良いのは女性看護師など女性従業員を診察室に同席させることだ。あとは長時間の診察をしないこと。
しかしこれ、セクハラを恐れて聴診を簡潔にこなし、重大な呼吸音・心音の見逃し(聞き逃し)があったらどうだろうか。それはそれで医師の過失を問うようなことが、話題で上がりそうである。
ということで、そんなことを考えると虚しくもなるのだが、問題にならないように診察をしたほうがよいだろう。
眼科医に起こり得るセクハラ?
さて、眼科医が聴診器を胸に当てることは基本的にはないので、このセクハラ問題とは関わりがない。
セクハラではないが、目(瞼)には触れることが多いので、触れ方を誤ると痛かったり不快感を与えたり、嫌がられることはあるだろう。基本的に眼科の診察は目に触れて、まぶしい光を浴びせられるので苦痛が強い。
そんな中、眼科医診察あるあるなのだが、セクハラ!?となり得る事例はこれだ。
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細隙灯顕微鏡(さいげきとうけんびきょう)である。
眼科の診察室には必ずある、顔を乗せて診察する機械のことだ。
こんな感じで患者さんには顔を乗せてもらうのだが、そのあと顕微鏡を手元のスティックで操作して、患者さんの顔に近づける必要がある。
スティックを操作すると、顕微鏡全体が台の上でスライドして動く。そうすると顕微鏡の先端部分(緑色)の部分がより一層患者さんに近づくのである。
そのときに、相当な肥満型の人や、バストがものすごい大きい人だと、機械が胸に当たってしまうのである。
診察するためには顕微鏡を近づけなくてはいけない、しかし顕微鏡を近づけると胸を(機械で)押すような形になる。
これは、アウトですか?
アウトだったら診察できません。一応手持ちタイプの診察器もあるが、これはこれでかなり顔と顔が近づく。
ちなみに直接触れているわけではないので、直接の感触は何もない。機械を通して、機械が弾力のあるところにぶつかっている感覚があるくらいです。(潔白証明完了)
もちろん、今までアウトになったことはありません。
そして、普通の人はまずぶつかりません。 相当な肥満型の人や、バストがものすごい大きい人だと当たる可能性があります。で、どちらかというと、相当な肥満型の人のほうが頻度高めです。
あとはこれ、小さいお子さんの診察のときにも起こります。
小さい子だと診察台とサイズ感が合わなく、お母さんに抱っこしてもらいながら診察したり、診察椅子に立て膝で診察したりする。
このとき子供が体を乗り出すようにして顎台にお顔を乗せていると、同じ現象が起きて子供の腹に機械が当たる。小さい子のお腹をガンガンつつきたいわけでは全くありません。押されて嫌な気持ちになってたら、ごめんね。
あとはおまけとして、目が特に問題なく綺麗な患者さんには「(目が)とってもきれいですね」と言うことがあるが、この「きれいですね」はokでしょうか。
まとめ
- 医療従事者が受けるセクハラのほうが多いと思われる
- セクハラする気でしている医師が罪に問われるのは構いません
- 冤罪は勘弁してください
- セクハラを疑われないように診察しよう
- 眼科医のセクハラ(ではない)は顕微鏡による間接的接触
最も重要なことは、お互いがよい時間を過ごせるように、患者・医療関係者の信頼関係を築くことですね。
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