殺菌消毒目薬サンヨードはどこに売っている?価格と購入方法

2022年9月1日に、参天製薬より殺菌・消毒用の点眼薬「サンヨード」が発売されました。

こちらは、ロートニッテンの「PA・ヨード点眼・洗眼液」のスイッチOTCであり

  • 薬局でご自身で購入するタイプの点眼薬
  • 購入する上で薬剤師の対面指導が必要な目薬

となります。

特殊な薬剤であるため、眼科近くの薬局など、限られたところに置いてあるようです。

目次

目の殺菌・消毒の経緯

眼科領域において目の殺菌・消毒は

  • 手術する目
  • 硝子体注射をする目
  • 角結膜感染症の一部

などに使われてきた経緯があります。

消毒・殺菌薬の種類はいくつかありますが、その中のヨード(ヨウ素)は有名で、目の殺菌以外にも、手術前の手の消毒、うがい薬のイソジンなど一般的にも使われています。

今回の薬は、ヨードの中でも、ポリビニルアルコールとヨウ素の薬剤になります。

サンヨードの効果・効能

  • 細菌
  • 真菌
  • ウイルス

などの殺菌に効果が期待されます。

医薬品のPA・ヨードの添付文書における効果・効能は

  • 角膜ヘルペス・洗眼殺菌

と記載されています。

PA・ヨードにおける殺菌効果は添付文書上、80倍希釈の薬剤で

  • 黄色ブドウ球菌
  • MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)
  • 表皮ブドウ球菌
  • A群溶血レンサ球菌
  • 肺炎球菌
  • 緑膿菌
  • カンジダ・アルビカンス
  • Aureobasidium pullulans(黒カビ)

に効果が示されています。

効果・効能の項目と合わせると、細菌・真菌・ウイルス含めてそれなりに効きそうです。また、感染力の強い流行性角結膜炎(はやり目)の原因ウイルスであるアデノウイルスにも効果があるようで、角膜上皮下混濁を抑えられるそうです。

眼感染症学会から製薬会社に依頼して作られたという経緯があり

個人的にも「効果は期待できそう」です。

副作用はしみる?

PA・ヨード点眼・洗眼液の添付文書(2022/4改定)では

  • 副作用の調査はしていない

とのことです。ただしスイッチOTC薬品は、医療用薬品のうち安全性の高いものを市販薬として出しているため、ある程度は安全だと判断されている、ということになります。(ただし副作用の調査はされていないという矛盾)

また、眼科の手術前に使うので知っているのですが

  • ヨードはとてもしみます

自身でこの目薬を点眼してみた人の感想も「めちゃくちゃしみる」とのことでした。自分でも試しましたが、しみました。

また、経験的に眼科の手術・注射患者の手術・注射後に、たまに角膜上皮障害を起こす方がいます。角膜上皮障害を起こす可能性としては、麻酔点眼薬もしくは消毒液が考えられますが、点眼麻酔薬には「角膜障害を起こす可能性がある」との記載があるものもあります。一方こちらのヨードは調査されていない・データがないので分かりませんが、角膜が弱い人などには角膜障害を起こす可能性はあるかもしれません。

使う際の流れ

目の感染症がある場合に使うのが基本ですので、眼科受診していない人が使うことはあまり想定していないと思います。

目にも「常在菌」という菌が常に無数にいますが、悪さをしていない状態の菌を死滅させる必要はないです。(角膜炎、結膜炎がないのに使ってもしみるだけです)

眼科医から購入・使用を指示されたときに使うようにしましょう。

流れとしては

  1. 眼科医師の診察を受け、購入するよう指示されたら
  2. 販売している薬局・ドラッグストアに行く(眼科、病院近隣の薬局には置いてある可能性あり)
  3. 薬剤師から対面指導を受け購入する(原則1回あたり1つ)
  4. 使う前は冷蔵保存しておいて
  5. 使用する際に薬剤液と希釈液を混ぜて
  6. 3日以内に使用する(直射日光を避けて冷所で保管)
  7. 3日以上使う場合は再度販売店へ行く
  8. 基本的に1週間使用したら眼科医の診察を受ける

概ねこのような感じです。

売っている場所が限られる薬剤であるため、購入を指示した医者は取り扱いのある薬局を指定するはずです。なので、どこに売っているかは指示された眼科医に確認するのがよいでしょう。

購入費用と様々な負担

費用

税込1650円/1本(薬剤液1本と希釈液1本ずつ)

医療保険は効かず、全額自費です。

使用期限

1本あたり使用期間は3日間です。

1週間使う場合、3本必要となる計算です。(約5000円)

2週間だと、5本(約8000円)

1週間使ったら眼科の診察を受けましょう。

眼科の近くにある薬局には置いてあるところがある可能性がありますが、

  • 冷蔵保管する必要がある
  • 使用頻度がそこまで多くない

ことを考えると、それほどたくさんは置いていないかもしれません。使用頻度に関しては、患者さんの費用負担や手間を考えると、一般的な抗菌薬点眼で効きが悪いときのみ使われると思います。

販売価格が高いと感じますが、担当者の話によると利益度外視でこの価格のようです。ロートニッテンのPA・ヨードが安すぎて、その薬価を基準に後発医薬品として出すことは厳しかったようです。

抗菌薬より優れる利点

  • 耐性菌が生じにくい(と思われる)

抗菌薬などと違って耐性化の心配も少なく、菌やウイルスを死滅させます。(感染症に詳しいわけではありませんが、消毒液で耐性化が生じていたら、医療従事者の手は最強に強い耐性菌ばかりになってしまいます)

まとめ

  • サンヨードは眼科感染症の治療薬として期待できる
  • 費用負担・購入のわずらわしさなどが懸念される
  • 基本的に眼科に受診し、眼科医から指示されたときに購入すること

費用が高いこと、購入の手間が多いこと、どこの薬局に置いてあるか把握しておく必要があること、などやや難しいところもあるのですが、効果としてはとても期待できるものだと思っております。

参考
殺菌消毒用点眼薬 サンヨード(要指導医薬品)について|日本眼科学会
サンヨード|PMDA
サンヨード|参天製薬

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