化膿性肉芽腫(pyogenic granuloma)について。
目次
概要・病態
良性腫瘍
化膿菌により生じる後天性の肉芽腫として名づけられたが、組織学的には線維性結合組織と多数の毛細血管、好中球やリンパ球などの炎症性細胞浸潤からなる。
原因
外傷や手術などが誘因となって発症することがある。
眼周囲のケガ、霰粒腫の自壊後、切開後、翼状片や斜視などの手術後など。
症状・所見・診断
結膜から生じる半球もしくは有茎性、ポリープ状の良性腫瘤。鮮紅色~暗赤色を呈する。
粘膜から生じるため易出血性である。
確定診断は病理組織から行うが、病理組織学的には毛細血管腫の一種で、小葉状毛細血管腫である。(化膿性でも肉芽腫でもない)
見た目と外傷・手術などの既往から臨床的にも診断可能である。
治療・予後
治療は手術による切除である。
再発することがあるので、できる限り完全に切除する。
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