医者の不養生、私も昔はよく言われていました(?)
今回は医者の不養生という用語について、医者(眼科医)である身として、内省しつつ書いていきます。
医者の不養生とは?
簡単にいうと、「人に注意しておいて、自分はそれをしないこと」を言います。
人に養生を勧める医者が、自分は健康に注意しないこと。正しいとわかっていながら自分では実行しないことのたとえ。
goo辞書
患者に養生するように説く医者が、私生活では不摂生なことをしている。また、他人にはりっぱなことを教えながら、自分では実行しないことのたとえ。
コトバンク
つまり、医者における医者の不養生とは
- 患者へ生活などの指導するのに対し、自分の健康などには注意せず怠慢なこと
といってよいでしょう。
医者の不養生リスト 眼科編
ぱっと思い浮かんだ内容としては、以下のようなものがありました。
- 1dayコンタクトを1day以上使い続ける
- コンタクト関連角結膜疾患を患う
- 点眼は1滴でいいのに、診察時や手術時に点眼をたくさん付ける
- 暗い部屋でモニターなどの画面を見続けている
- 自分は眼鏡をしているのにレーシックやICLを勧めてくる
もし思うところがあればコメント頂ければ幸いです。
1dayコンタクトを1day以上使う
1dayコンタクトに限らず使用日数が決まっているコンタクトレンズをその日数以上使う行為・・・
完全に医者の不養生です!
医者でもコンタクトレンズを使用する人は大勢います。眼科医はメガネユーザー率が高めですが、コンタクトレンズを使う人も普通にいます。(特に女医は)
しかし、1dayコンタクトを1day以上使う眼科医は、なかなかいないでしょう。
どこかにはいるかもしれませんが、その眼科医は完全に医者の不養生と言っていいでしょう。
コンタクト関連角結膜疾患を繰り返し患う
1dayコンタクトの話と関連してきますが、コンタクト使用による結膜炎などをよく起こしている眼科医・・・
残念だけど医者の不養生と言わざるを得ないですね・・・
コンタクトで結膜炎を起こすようなら、コンタクトは中止したほうがよいです。
コンタクト使用している眼科医ももちろんいますし、たまに結膜炎を起こしてしまうことは仕方がないかもしれません。
が、頻繁に繰り返していたり、なかなか治らないような結膜炎がある人はちょっと説得力に欠けますよね。
もちろん1dayを1day以上使っているほうが行動としては医者の不養生です。
私自身、コンタクトで結膜炎ばっかり起こしていたらちょっと恥ずかしいです。
点眼は1滴でよいのに、たくさん点眼している
点眼はちゃんと入れば1回1滴でいいんです、、、そんなこと眼科医はみんな知っています。知らなかった一般の方は覚えておいてください。
ですが、手術の麻酔点眼や、診察前の散瞳点眼、何滴も付けている人いませんか?
医者の不養生とは言わないけど言っていることが矛盾していますね。
点眼は、目の状態が普通の状態であれば、1滴入れば十分です。
しかし、目やにや涙、その他で目の表面がコーティングされている状態だと、1滴では十分に浸透しないことがあります。
涙がたまっている状態で点眼をしても点眼液が薄まりますし、目やにがベタベタしていたり眼軟膏で目の表面つけている状態で目薬をしても点眼液がうまく目の表面に浸透しない可能性はあります。
また、前回付けた別の点眼が目の表面にまだ残っているうちに次の点眼薬を付けてしまうと、あたり前ですが溢れます。溢れた場合は目に残っていないので効果が薄いです。
さらに、検査薬や麻酔をしっかり効かせたい場合は数滴つけたり、時間をおいて何度も付けてりすることはあります。
このように点眼液を何滴も付けることはありますが、通常、普通の処方された点眼液は、1回1滴で問題ありません。
暗い部屋でモニターなどの画面を見続けている
暗い部屋でゲーム、スマホを近距離で長時間見ることは目によくない、と一般的には言われています。
目が疲れやすいこと、近方視をし続けていると若年であれば近視進行に関与している可能性がありますが、具体的にどれくらい眼精疲労を起こすか、近視が進行しやすいか、などはわかっていません。
薄暗い部屋で液晶画面を見る行為・・・
全眼科医が該当します!
眼科の診察室は基本的に薄暗いです。薄暗いなか光を当てて患者さんの目を診察し、現代では主にパソコンにカルテ入力するわけです。暗い部屋でモニターをずっと見て仕事しているわけですね。
でもそうしないと仕事にならないので、仕方ないですよね・・・。
自分は眼鏡をしているのにレーシックやICLを勧めてくる
「眼鏡しているのにレーシックを勧める眼科医」これは結構患者側は思っている人が多い案件です。
医者の不養生というより、レーシックによる利益確保と、患者さんの希望に合わせた勧めと、自分自身に必要かどうかの判断の結果ですね。
近視への対応として、眼鏡でよければ眼鏡でいいんです。眼鏡が嫌ならコンタクトでもいいんです。
どちらも煩わしくて、何もしていない状態で見やすい目にしたいなら、レーシックやICLといった屈折矯正手術が必要になるんです。
利益を上げることを念頭に頑張っている医者は、レーシックやICLを積極的に勧めてくるかもしれません。
「自分がやらないのに」は、眼科医によります。眼科医でもレーシックなどをしている人はいます。
レーシックやICLをするのであれば、20代くらいの若いうちがよいです。30代でもよいですが、40代を過ぎてくるとせっかくレーシックしたのに今度は手元が見えにくくなる老眼が出始めます。
そして、ある程度仕事ができるようになった一人前の眼科医は、若くても30代です。40代過ぎてからレーシックやろうという人は、それによる利点がかなりあるのであればするかもしれませんが、する眼科医は多くはない、ということです。
そういうことも理由の一つとして、眼科医はメガネが多いということです。
おわりに
医者の不養生リスト眼科編をまとめてみました。
他にもいろいろあるかもしれませんが、気になることがあればコメントいただければと思います。
まぁ、ことわざになるくらいですから、医者は不養生なんですよ(?)
多めに見てやっていただければ幸いです。
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