【最新版】白内障手術件数の推移まとめ 平成26年度~令和4年度まで

白内障手術件数の推移を調べました。レセプトから集計されるデータ、NDBオープンデータから確認しています。

2024年5月31日に令和4年度分(最新分)が更新されたので、そちらも含めて紹介します。

目次

白内障手術件数(2014~2022年度)

  • 2014・・・約97万件(合計)
  • 2015・・・約101万件(外来74万、入院27万)
  • 2016・・・約100万件(外来75万、入院25万)
  • 2017・・・約102万件(外来78万、入院24万)
  • 2018・・・約146万件(外来84万、入院62万)
  • 2019・・・約155万件(外来91万、入院64万)
  • 2020・・・約143万件(外来90万、入院53万)
  • 2021・・・約152万件(外来98万、入院54万)
  • 2022・・・約166万件(外来110万、入院56万)

※1000の位を四捨五入

こちらは「水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの)」、すなわち通常の白内障手術の入院・外来手術を合わせた総数になります。外来=日帰り手術です。

白内障手術はこれ以外に、レンズを挿入しない場合、縫着レンズを挿入する場合などがありますが、通常の白内障手術からするとごく一部になります。

白内障は年間100万件以上の手術があることと、年々増えているのが現状です。白内障は歳を取るとほとんどの人がなる疾患であるため、高齢者がたくさんいる限り急激に減ることはなさそうです。

国内の白内障手術件数は年間100万件以上あり、年々増えている

後発白内障手術件数(2014~2022年度)

  • 2014・・・約33万件
  • 2015・・・約33万件
  • 2016・・・約33万件
  • 2017・・・約34万件
  • 2018・・・約34万件
  • 2019・・・約34万件
  • 2020・・・約32万件
  • 2021・・・約33万件
  • 2022・・・約36万件

※1000の位を四捨五入

後発白内障は、白内障手術後に水晶体の後嚢が濁った状態です。

この、後嚢の汚れをレーザーで切る治療が後発白内障手術です。件数はほとんど変わらず年間35万件程度ですね。

白内障術後になる後発白内障に関してはこちらにまとめています↓

白内障術後の後発白内障に対する治療(レーザー)件数は年間35万件程度で安定している

まとめ

  • 国内の白内障手術は年間100万件以上あり、増加しつつある
  • 日帰り手術のほうが割合は多い
  • 白内障術後の後発白内障に対するレーザー手術は35万件前後でほぼ一定

白内障手術は、医科手術の中で毎年上位の件数が行われている手術になります。ほとんどすべての人がなる疾患で、手術時間も短く、手術による改善が大きい疾患です。

一方で、すべての人がなる疾患であっても、治療ができない環境にいると失明の原因になります。国際的には発展途上国における失明原因としてとても重要です。

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