眼科領域の筋肉と神経支配とその特徴

神経系の簡単な分類と、眼科領域の筋肉に関わる神経などを簡潔にまとめました。

目次

神経系全体の分類

  • 神経系は、中枢神経と末梢神経から成る
  • 中枢神経は、脳と脊髄を指す
  • 末梢神経は、脳神経(脳から出ている神経=脳神経1~13)と、脊髄神経(脊髄から出ている神経=頚神経C1-8、胸神経T1-12、腰神経L1-5、仙骨神経S1-5、尾骨神経Co)を指す
  • 末梢神経は、働きによって体性神経と自律神経に分けられる
  • 体性神経は、知覚神経と運動神経に分けられる
  • 自律神経は、交感神経と副交感神経に分けられる
  • 中枢に向かう神経路を求心性、末梢に向かう神経路を遠心性という

例えば、動眼神経はどのような神経かというと、

「脳から出ている脳神経(第3脳神経)であり、どのような働きをするかというと、上眼瞼挙筋に働き上眼瞼を挙上させ、上斜筋・外転筋以外の外眼筋に作用する体性神経であり、内眼筋である瞳孔括約筋に働き縮瞳させ、毛様体筋に働きZinn小帯の緊張・弛緩させ調節に関わる副交感神経である」ということになります。

動眼神経核は、動眼神経(末梢神経)の起始細胞がある部位で、脳にあるので中枢神経です。

眼科領域の筋肉と神経支配

眼科領域の筋は主に、眼球運動に関与する外眼筋と、瞳孔・毛様体に関する内眼筋と、眼瞼を動かす筋に分類されます。

外眼筋

外眼筋は、眼球運動に関わる上下内外直筋と、上下斜筋の6筋である。

  • 外直筋←外転神経(運動神経)
  • 上斜筋←滑車神経(運動神経)
  • その他(内直筋、上直筋、下直筋、下斜筋)←動眼神経(運動神経)

左右の共同運動などが乱れると、斜視を起こす。

内眼筋

内眼筋は、瞳孔の調節に関わる瞳孔筋と、調節反応に関わる毛様体筋がある。

  • 瞳孔括約筋←動眼神経 (副交感神経)
  • 瞳孔散大筋←交感神経
  • 毛様体筋←動眼神経(副交感神経)

眼瞼関連

閉瞼、開瞼、開瞼の維持に関わる筋肉である。

  • 上眼瞼挙筋←動眼神経 (運動神経)
  • ミュラー筋←交感神経
  • 眼輪筋←顔面神経(運動神経)

眼科領域の脳神経の特徴

視神経(第2脳神経)

視覚を扱う知覚神経で、求心性であり、脳に情報が向かう。

一部は外側膝状体手前で、視蓋前域核→両側のEdinger-Westphal核と経路を変え、遠心性に瞳孔括約筋に向かい対光反射に関与する。

視覚に関与

動眼神経(第3脳神経)

眼球運動(内直筋、上直筋、下直筋、下斜筋)と上眼瞼挙筋に働く運動神経と、内眼筋(瞳孔括約筋、毛様体筋)に働く副交感神経である。

外眼筋と内眼筋と眼瞼筋の運動に関与

滑車神経(第4脳神経)

上斜筋に働く運動神経である。

外眼筋の運動に関与

三叉神経(第5脳神経)

主に顔面の知覚神経と咀嚼関連の運動神経からなる。

眼神経V1、上顎神経V2、下顎神経V3に大きく分かれる。

そのうち眼神経は

  • 鼻毛様体神経
    毛様体神経節との交通枝(知覚根)
    後篩骨神経
    長毛様体神経
    滑車下神経
    前篩骨神経
  • 涙腺神経
  • 前頭神経
    滑車上神経
    眼窩上神経

に分かれる。

顔面、眼球内部・外部の知覚に関与

外転神経(第6脳神経)

外直筋に働く運動神経である。

外眼筋の運動に関与

顔面神経(第7脳神経)

眼輪筋を含む顔面筋に働く運動神経と、涙腺や口蓋線などの分泌作用制御に関わる副交感神経と、味覚を司る知覚神経である。

顔面筋と涙腺などの分泌に関与

まとめ

  • 目の知覚は三叉神経
  • 滑車神経と外転神経はそれぞれ上斜筋、外直筋単独に作用する脳神経
  • 12ある脳神経のうち6は眼周囲含めると目に関与する

こう考えると、目ってすごいな~と思ってしまいます。

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