結膜嚢胞 原因・症状・診断・治療・手術について

結膜嚢胞(conjunctival cyst)について。

結膜内の水疱のようなものですね。

目次

概要・病態

結膜嚢胞は、病的に形成された液体成分の周囲を固有の上皮が覆っている(=「嚢胞」の定義)状態で、それが結膜化に存在している状態。多くは隆起している。

google画像検索「結膜嚢胞」(㊟目の画像が大量に出てきます)

  1. 上皮封入体嚢胞
  2. 貯留嚢胞
  3. リンパ管拡張症

上記3つの内容を総称する場合もあるが、多くの場合、上皮封入嚢胞を指す。

上皮封入体嚢胞は、半透明ドーム状の腫瘤で、外傷や翼状片などの手術後あるいは特発性に結膜上皮が粘膜固有層に迷入することで生じる。数層の結膜上皮に囲まれた内腔とその中の粘液からなる。内容物はケラチン、ムチン、上皮のデブリなどが含まれる。

貯留嚢胞は副涙腺由来の嚢腫性病変で結膜円蓋部にみられ、炎症性結膜疾患に合併してみられる。

リンパ管拡張症は、限局性に結膜のリンパ管が拡張し、結膜に浮腫状隆起を示す。内容物はリンパ液である。数珠状に隆起が連続している場合もあれば、大きな嚢腫状隆起が単発で存在することもある。

以下、上皮封入嚢胞として記載します。

原因

外傷や翼状片などの手術後あるいは特発性に生じる。

症状

嚢胞が大きくなると異物感を生じる。

また嚢胞自体が整容面で気になることがある。

所見・診断

結膜下の極限性の隆起物質を認め、内容物が半透明で、水成分であれば結膜嚢胞と判断できる。

治療・予後

治療は手術である。

嚢胞を穿刺すると排液され一時的に所見はよくなるが、穿刺部が閉鎖すると再度水成分が溜まり再燃する。

根治的には嚢胞を摘出する必要がある。

手術方法

手術は以下の要領行えばよいと思います。

  • 嚢胞は結膜下に存在するため、結膜を一部切開する
  • 注意深く嚢胞を割らないように結膜と嚢胞の剥離をする
  • うまく剥離できると嚢胞を丸ごと摘出することができる
  • その後、結膜縫合し終了とする
  • 嚢胞が破裂した場合は、おおよその嚢胞の範囲の結膜下組織を切除し、同様に結膜縫合する

丸ごと綺麗に取れると満足感が得られるが、割れても特に問題はないです。

割れた際は嚢胞壁成分を概ね切除することで再燃はしなくなります。

結膜と嚢胞の剥離目的で、注射位置を考慮して結膜下に麻酔薬を注入してもよい。

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