私自身が経験した医学部を無料で卒業する方法と、他の方法を紹介します。
裏技でもなんでもありません、正攻法です。
家計に余裕がない家庭への、一般向けの記事になります。
医学部を無料で卒業する2パターン
方法は大きく二つ
- 義務があるが授業料が無料の大学に行く
- 国立大学に行き授業料免除制度を使用する
となります。それぞれ詳しく説明していきます。
授業料が無料の大学
- 自治医科大学
- 防衛医科大学
上記2大学は、卒業後の勤務が指定される代わりに大学生活における授業料がかかりません。
自治医大
自治医科大学では卒業後9年間の義務年限があります。4年間を出身都道府県の指定する研修病院での勤務、5年間を都道府県の指定する僻地(島や山などの医療過疎地域)での勤務をする必要があります。途中で権利を放棄すると、最大で2000万円程度の返金を求められますが、9年間働くことで全額無料となります。卒業後の身分は「都道府県職員」という形になります。
防衛医大
防衛医科大学では卒業後9年間の義務年限があり、自衛隊としては働く必要があります。具体的には実務研修、部隊勤務、専門研修(専門科の勉強)、医学研究を回る必要があります。途中で離職する場合は、最大で4500万円程度の返金を求められますが、9年間働くことで全額無料となります。また、防衛医科大学は学生は「特別職国家公務員」という身分となるため、在学中から給料が発生します。ただし在学中もそれなりのルールの下生活しなくてはなりません。
この2大学はルール、制約、義務があるものの、在学中のお金がかからない特殊な大学です。
他の私大・国立大を含めた具体的な学費は以下を参照。
国立大学の授業料免除申請
国立大学には本当にありがたい授業料免除制度があります。この制度は、どこの国立大学でもあります。
授業料免除には半額免除・全額免除あります。
しかし全員が適用されるわけではなく、一定の基準を満たさないと免除されません。
求められる基準は以下の2つです。
- 世帯年収が一定以下
- 学業成績が一定以上
経済的に余裕が少ない家庭だと、申請が通りやすくなります。(逆に言うと充分な収入がある家庭では免除申請は通りません。)
具体的な基準は各大学に依るようですが、家計基準と学業基準を満たせば、全額・半額の免除を受けることができます。
学業基準は大学ごとに多少異なるかもしれません。私自身は留年こそしていませんが、上位に入るような学業優秀生でもなかったですし、まぁわりと普通だと思います。
しかしずっと授業料免除で全額免除を受けることができ、医学部を卒業しています。家計の状況はなんとな~くはわかっていたので、在学中親に金銭的負担をほとんど掛けずに済み、本当にありがたい制度でした。
・・・1回だけ申請し忘れたことがあって、約27万円(半期分)支払いましたが
おすすめ
一番将来が自由なのは普通の大学(国立大学)へ進学することです。
へき地医療に携わり、総合診療医となりたい場合は自治医科大学も◎
自衛官として勤務をしたい場合は防衛医科大学も◎
ですが、「医者となって何をしたいか」は受験のタイミングではイメージが難しいとも思います。
その場合はやはり、制約がない状態のほうが自由に立ち回れるので、個人的におすすめは国立大学です。
私大は学費が高いですが、特待生制度などで学費を減額している大学も多々あります。
まとめ
- 医学部を無料で卒業できる方法がある
- ①義務年限があるが無料の大学に進学する
- ②国立大学の授業料免除を受ける
国立の授業料免除の申請のし忘れに注意・・・!!!
半期に1回ありますからね。
また、制度は変わる可能性があるので、よくよくチェックをするようにしましょう
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