被災地・災害時のコンタクトレンズ、メガネ使用について

災害時、命最優先ですが、見えないことはとても危険な状況になり得ます。

目だけのことを考えれば、コンタクトレンズはなるべく早く外し、メガネに切り替えたほうがよいことは言うまでもありません。

しかし、コンタクト使用中でメガネを持っていない場合、コンタクトを外したことにより見えなくなることで安全性が確保できない場合、すぐにコンタクトを外すことは推奨できません。

災害時におけるコンタクト、メガネ使用に関して、パターン別に対応策を記載していきます。

目次

メガネ使用中の人

そのままメガネを使用しましょう。ゴミや塵の眼への飛散を防ぐ役割も若干あります。

コンタクトレンズ使用中の人でメガネを持っている人

早いタイミングでメガネに切り替えましょう。

可能であれば水で手を洗った後、不可能であればウェットティッシュなどで手を拭いた後、それも難しい場合はコンタクトを付けたまま日をまたぐよりは、どうにかして外してしまったほうがよいと思います。

その後はメガネに切り替えましょう。

コンタクトレンズ使用中の人でメガネを持っていない人

目だけのことを考えれば、コンタクトレンズは早めに外したほうがよいです。付けっぱなしによる眼球への悪影響が起こり得るからです。(目への傷、感染症など)

しかし、身の回りの安全性が確保できないままコンタクトレンズを外して見えない状態にすることは、得策とは言えません。コンタクトを外し見えなくなることで安全性が確保できない場合は、早急に外すことはせず、まずは身の回りの安全性を確保しましょう。

しかし、いつまでもコンタクトレンズを付けっぱなしにすることは、このような状況下でもおすすめできません。コンタクトレンズによる目の感染症は、最悪失明します。痛みなどの症状も強いです。そして、なかなか治りにくいです。

目の充血、かすみ、痛みがある場合は早急にコンタクトレンズを取り、なるべく早く眼科医による診察を受けることをお勧めします。

しかしこのような状況ではすぐに診察を受けることが難しいこともあり、またコンタクトレンズによる眼感染症は治りにくく重症となることもあります。

したがって、まずはなるべく早く身の回りを整え、その後コンタクトレンズを外すようにしましょう。

メガネはないけど、コンタクトレンズの予備がある人

なるべく手を清潔な状態にした上で、必要に応じてコンタクトレンズを付け替えましょう。

多少長期間使用してしまうことも仕方ないですが、前述の通り目の感染症を起こすと悲惨なことにもなりかねません。

できる限り使用期間は守り、使用する際には手指の清潔に気を付けて使いましょう。

コンタクトレンズを外した後について

「コンタクトを外してよく見えていない」という状況は、周囲の人からしたらわかりません。

よく見えていない状態というのは、かなり危険な状況です。

周りに伝えて助け合うことができればよいのですが、災害時には犯罪も起こります。

自分がよく見えていないということをあちこちに知らせるもの必ずしも良い方法ではありません。

自身がよく見えていない状態であることをどのように周囲に知らせるかは個々の判断に任せますが、できるだけ信頼できる人に伝えておき、協力できるような状態にしておくとよいと思います。

普段コンタクトレンズを使用している方へ

このように、災害時、緊急時にはコンタクトを外さざるを得ない状況になりえます。

メガネを持っていないと、自身の近視度数にもよりますが、コンタクトを外すと全く見えない状況になりかねません。

一方で、コンタクトを付けっぱなしによる目への負担、感染症があるため、コンタクトレンズを付けっぱなしにすることはおすすめできません。

普段からコンタクトを使用している人は、メガネにいつでも切り替えられるよう、手荷物に入れておくようにしましょう。

メガネを持っておらずコンタクトレンズを使用している方は多くいらっしゃいますが、危険がいっぱい、ということです。

まとめ

災害時、被災地でのコンタクトレンズ、メガネ使用に関して。

  • 安全性を確保した上で、なるべく早くコンタクトレンズは外しましょう
  • メガネがある場合は、なるべく早くメガネに切り替えましょう
  • 安全性が確保できない場合は、すぐにコンタクトは外さず、なるべく早く安全性を確保しましょう
  • 最終的には、なるべく早くコンタクトは外しましょう

近視などの屈折異常がある人は、その屈折を矯正できない状況(メガネやコンタクトを使えない状況)では、視覚的にかなりの弱者になるということを改めて認識しました。

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