レバミピド懸濁性点眼液2%が参天製薬から発売予定となり、2023年6月16日に薬価収載されたので紹介します。発売は2023年9月1日の予定です。
レバミピドはもともと、大塚製薬がムコスタ(商品名)として、
- 胃薬
- 点眼薬 (2012年1月5日発売)
として販売している薬剤です。
今回このムコスタ点眼(レバミピド点眼)が、ジェネリックとして参天製薬から新発売される予定です。
ムコスタはドライアイに対して優秀な点眼薬である一方、かさばって管理が面倒くさい点眼薬でもありました。
今回この記事では、レバミピド点眼(ボトルタイプ)の詳細と、もともとのムコスタ点眼との比較などしていきます。
レバミピド点眼の効果・効能
- ドライアイ
これは眼科関係者や対象の患者さんは良く知っているかもしれませんが、ドライアイに対する治療薬として用います。
効果効能は優秀で、多くのタイプのドライアイに使える点眼液であり
ドライアイの診療ガイドラインにも有効な薬剤として記載されており、太鼓判の点眼薬です。
薬価・費用
レバミピド点眼5mlボトルタイプ(参天製薬)
- 2%5ml 1瓶 460.50円
ムコスタ点眼(大塚製薬)は、1回1本で両眼1滴ずつ点眼する使い切りタイプなのですが、薬価は
ムコスタ点眼使い切りタイプ(大塚製薬)
- 2% 0.35ml 1本 27.20円
となっています。
用量・用法は次項で記載しますが、1日4回点眼する薬です。
5ml点眼ボトルは100~125滴程度で使い切るため、1日4回片眼だと約30日(1か月)で使い切ります。両眼の場合は、1か月に2本必要になります。
ムコスタ点眼は1回1本、1日に4本、1か月(28日=4週間として)で112本使います。
これらを比較すると、薬価では1か月あたり
- レバミピド点眼 2本分 921円
- ムコスタ点眼 112本分 3046.4円
となり、ボトルタイプの点眼液のほうが1/3程度の値段に抑えられています。(まぁジェネリックなので安くなっていて当然なのですが。)
用量・用法・保管方法
- 1回1滴、1日4回使用する(朝・昼・夕・寝る前)
- 遮光、室温保存
遮光用の点眼袋に入れて保管しましょう。
使用方法は同じですが、ボトルタイプと、1回使いきりタイプの点眼液で、保管する上でかさばり具合が異なります。(ムコスタはスペースを取る)
ムコスタ点眼(大塚)とレバミピド点眼(参天)の違い
- 容器 :ムコスタ→1回使い捨て、レバミピド→ボトル
- 防腐剤:ムコスタ→なし、レバミピド→あり(BAKではない)
- 値段 :ムコスタはレバミピドの約3倍
という感じになりますね。
まとめ
- 参天製薬からムコスタ点眼のジェネリック点眼(レバミピド点眼)が2023年9月に発売される
- レバミピド点眼はドライアイに対して効果効能が認められている優秀な点眼薬
- 使い捨て容器からボトルに変わるので、スペースを取らずかさばらない
- 防腐剤は含まれるがBAC(塩化ベンザルコニウム)ではない
- 薬価は使い捨てタイプと比較して1/3程度に抑えらえる
レバミピドは個人的には結構好きな目薬なので、ボトルタイプになるのは嬉しいです。
安くて使いやすくなって、よいことばかりです。
レバミピド点眼は白濁しているため、点眼後は視界が白くかすみます。運転中や何かの操作中には点眼しないようにしましょう。
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