瞼裂班(pinguecula)について。
目次
概要・病態
- 結膜の鼻側>耳側(3時、9時方向)に生じる白色~黄褐色の隆起性病変
- 程度に差はあれ、40歳以上のほとんどの患者に認められる
- 加齢と紫外線の暴露によって増大するとされる
- 変性した蛋白質の凝集物である
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原因
加齢、紫外線などとされる。
症状
- 基本的には無症状
- 隆起が強くなると涙液分布異常によるドライアイ、角膜菲薄化(デレン)などを起こすことがある
- 炎症を起こすと”瞼裂班炎”となり、充血や異物感を伴う
所見・診断
- 細隙灯顕微鏡にて鼻側>耳側の角膜輪部付近のの結膜隆起を確認する
- ドライアイや涙液機能はフローレスを使用し診察する
- 瞼裂班組織が角膜に侵入すると、初期の翼状片として扱われる(眼科学)
治療・予後
- 瞼裂班炎を起こしておらず無症状であれば治療は不要
- 涙液分布異常によるドライアイ症状などには適宜ドライアイ用点眼
- 瞼裂班炎には消炎ステロイド点眼などを使用する
- 整容的に強く目立つ場合は外科的切除をしてもよい
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