- 眼科医はメガネ率が高い
- 眼科医は自分がメガネなのにレーシックやICLを勧めてくる
- 自分がしない治療を勧めるのは怪しい
などといった意見は以前からあり、レーシックやICLをしようか考えている人を迷わせる内容です。
眼科医でも治療を受けている人はいるので、「眼科医はレーシックやICLを受けない」という言葉だけだと嘘になります。
レーシックやICLを受けるかどうかをどのように考えているのか、という点を眼科医視点で解説します。
眼科医がレーシックやICLを受けない理由
レーシックやICLを受けている眼科医もいるので、受けていない眼科医としての意見を述べると
「受けなくても困らない、困っていないから」
という単純な理由に過ぎません。
その上で、レーシックやICLの合併症や長期的な安全性、その他金額などの考慮する点もありますが、一番は受けなくても困らないから、です。受けなくても困らない理由としては
- 裸眼視力がそもそも良い場合
- 裸眼視力が低くても、眼鏡やコンタクトで問題ない場合
などがあります。私自身は裸眼視力は低いですが、眼鏡とコンタクトで日々の生活に不便を感じませんので、受けるメリットが少ないので受けていません。
レーシックやICLを受ける上で考慮すること
逆にいうと、レーシックやICLを受けるかどうかの点で、以下のことを確認するとよいです。
- 眼鏡ではダメなのか?
- コンタクトではダメなのか?
- ダメではないけどレーシックやICLで生活の質が改善するかどうか
- 合併症のリスク、長期的な安全性が保障されていないことを許容できるか
- 治療の金額を許容できるか
この中で一番大事な点は、
- 眼鏡やコンタクトではダメなのか?(眼鏡やコンタクトでの生活が大変かどうか)
という点です。
眼鏡やコンタクトでの生活でもいいのであれば、眼鏡やコンタクトで生活すればいいのですから、わざわざレーシックやICLといった高額な治療を受ける必要はありません。(先ほどの私自身の理由です。)
仕事上、生活上、眼鏡やコンタクトでは絶対にダメだという理由がある人はあまりいないと思うので、基本的にレーシックやICLを行いたい理由としては、眼鏡やコンタクトの煩わしさから解放されたいというものになります。
そのメリットがとても大きいのであれば、受ける理由としては十分です。その上で、それぞれのリスクや金額なども踏まえて検討すればよいです。
なので、眼鏡やコンタクトだとダメな理由を考え、眼鏡やコンタクトから解放されたときのメリットを考えましょう。
眼科医のメガネ率が高いのは、コンタクトではなく眼鏡で矯正しているから
日本は近視大国です。「日本人 近視 割合」などで検索すればいくらでも出てきますが、日本人のかなり割合が近視です。
近視ということは、眼鏡やコンタクトレンズがないと遠くがよく見えない状況です。近視の人は主に以下の3パターンに分かれます。
- 矯正していないままの人(遠くは見づらい)
- 眼鏡で矯正している人(メガネ姿)
- コンタクトで矯正している人(見た目では矯正しているか判断がつかない)
眼科医にももちろん近視の人は多いです。近視の眼科医師で、遠くが見えにくいまま生活している人は少ないと思います。
したがって、コンタクトか眼鏡で矯正しているわけですけど、眼鏡で矯正している人が多いため、眼科医の眼鏡率が高いというだけです。眼科医だけ近視の割合がとりわけ高い、ということではありません。
詳しくは以下で説明しております。
まとめ
- レーシックやICLを受けている眼科医もいる
- レーシックやICLを受けない眼科医は、受けなくても困っていないから
- 眼鏡やコンタクトでは困るという理由を考えた上で、治療を受けるか検討しよう
眼科医がレーシックやICLを受けていない理由は怪しい理由でもなんでもなく、ただ単に、まずは
- 受けなくても困らないから
という理由です。その上で、リスクや長期的な安全性が不明であること、費用が高いことなどがあります。
その人の生活環境、近視の強さなどにも依りますが、受けることによるメリットが大きいと考えている眼科医は、眼科医だろうと受けている、ということですね。
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