抗アレルギー点眼薬のエピナスチンLX点眼液0.1%が、2社から2025年1月20日より発売開始しました。
エピナスチンはもともと参天製薬のアレジオンの一般名であり、アレジオンLXは2019年11月17日に発売開始しました。そのジェネリックとなるため、薬価が抑えられます。
今回発売したエピナスチンLX点眼液0.1%は
- 参天製薬からのエピナスチン塩酸塩LX点眼液0.1%「SEC」
- 日東メディックからのエピナスチン塩酸塩LX点眼液0.1%「ニットー」
の2種類になります。どちらもジェネリックになりますが、若干違いがあるためそれらを解説していきます。
発売会社
- 「SEC」が参天製薬株式会社
- 「ニットー」が日東メディック株式会社
になります。
薬価
どちらも同じで、1mlあたり252.90円です。
点眼ボトル1本は5ml入っているため、1本あたり1264.5円になります。
先発品のアレジオンLXは1mlあたり505.70円のため、新製品はほぼ半額になります。皆さんジェネリックを使いましょう。エピナスチン塩酸塩LX点眼液0.1%「SEC」は、アレジオンLXと全く同じ内容物になります。
保存方法・有効期間
どちらも同じで、室温保存、未開封で3年です。
内容物が汚染していく可能性があるため、開封後は1ヶ月程度で破棄することをおすすめします。
☆添加物・防腐剤
ここが異なります。
参天製薬の「SEC」は、
- リン酸二水素ナトリウム水和物
- リン酸水素ナトリウム水和物
- 塩化ナトリウム
- pH調節剤
日東メディックの「ニットー」は、
- リン酸二水素ナトリウム水和物
- リン酸水素ナトリウム水和物
- ベンザルコニウム塩化物
- 塩化ナトリウム
- pH調節剤
となっています。「ニットー」には防腐剤であるベンザルコニウム塩化物(通称BAC)が含まれており、「SEC」は防腐剤が含まれていません。これらが異なることで何が異なるかというと、、、
- 「SEC」は防腐剤が含まれていないため、汚染しやすい
- 「ニットー」は防腐剤(BAC)が含まれているため、防腐剤による角膜障害が起きやすい
ということになります。
とはいえ、健康的な目の人であればあまり心配はありません。複数の点眼薬を使っていたり、もともと角膜が弱い人はBACがない「SEC」を使ったほうがよいでしょう。
まとめ
- エピナスチンLX点眼液0.1%は2種類ある
- 「SEC」が先発品アレジオンLXと全く同じ
- 「ニットー」は塩化ベンザルコニウムの防腐剤が入っている
どちらでも大きな問題はありませんが、BACフリーという点では「SEC」が好まれそうな気がしますね。
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